シピボ族とのお付き合い

出会いから10年

シピボ族,泥染め,アマゾン,ペルー,あやっち工房,泥染めの布,sipibo amazon「アマゾン女」テレサと知り合う

知り合ったのは今から10年前、1997年のこと。首都リマに泥染め布を持って行商に来ていたテレサに偶然知り会いました。布を売らないと家に帰れないというので、同情して一枚の泥染めを買ったのがそもそもの始まりです。見るからに典型的「アマゾンの女」。前髪をそろえたおかっぱ頭、真っすぐに伸ばした黒髪、民族衣装を身につけ、冬なのに素足にビーチサンダル。高層ビルと大通り、車の渋滞、リマの都会には彼女の姿はあまりに不似合いで、道行く人が振り返りました。なのに、ご本人は恥ずかしさもなく、堂々と胸を張って歩き、おおらかに笑います。都会に飲み込まれることのない堂々とした姿、誇り高い彼女に強く惹かれました。

 アマゾンってどんなどころなんだろう、泥染めってどうやって作るんだろう? どうしても自分の目で確かめたくなり、その後まもなくアマゾンへと旅立ちました。それからというもの、彼らの「森の暮らし」と「泥染め」にすっかり惚れこんでしまったわけです。この最初の訪問で泥染めの作業を体験し、この染めものの素晴らしさを実感し、伝えなければならないと強く思ったのと同時に、自分には何ができるのか模索し始めました。
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シピボ族,泥染め,アマゾン,ペルー,あやっち工房,泥染めの布,sipibo amazonいつの間にか家族ぐるみのお付き合いに…

アマゾンの人々とのお付き合いは簡単なことではありません。初めのうちはお互いに相手が何を考えているのか分からず、信用できなくなって大喧嘩をしたこともありました。基本的な常識感覚というか、ものの考え方も異なります。原始的でずうずうしいかと思えば意外と控えめで遠慮がちだったり、悪気なく嘘をついたり。お互いを正しく理解し、信頼を深めるまでにはそれなりに時間が必要でした。だから知り合ってからの10年はとても貴重な時間だったと思います。いつの間にか家族ぐるみのお付き合いになり、最初に知り合ったテレサさんと、その娘たち、さらに10人もの孫たちが、今ではとても身近な存在になっています。

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シピボ族,泥染め,アマゾン,ペルー,あやっち工房,泥染めの布,sipibo amazon伝統工芸を守りたい。
今 自分にできること…

生活に困っていた彼らの生活をどうにかして支えたい、この素晴らしい伝統工芸を絶やさずに作り続けてほしい、という気持ちだけで、今自分にできる限りのことをしているつもりです。彼らに代わって泥染めを広く伝え販売する作業はまだまだこれからです。せめて彼らが安心して泥染めづくりを続けていけるようにと、いつも祈っています。

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